① 取組を始めた経緯を教えてください
初めはマイノリティーで、職場で自分らしさが発揮できない男性保育士の自己研鑽の活動でした。当時、男性保育士が職場ではなかなかできなかったギター、ブレイクダンス、空手等を、父親の育児支援という社会貢献を通じて思いきり楽しんで活動をしていました。
② 取組の普及にあたり、⼯夫した点を具体的に教えてください
『男性保育士』×『パパ』は目新しく互いにマッチングするキーワードでした。その中に「家庭でもできる簡単親子遊び」「保育の教材を使った子どもに親しみのある遊び」「男ならではのダイナミックな遊び」を意図的に入れ込んでいたのも工夫した点です。
③ 取り組む中で苦労したこと、⼤変だったことを教えてください
行政の理解が得られず、『父親の育児支援』の活動自体に否定的だったことです。自分たちの職場で活動をすることもできませんでした。また、当時は父親の育児は認知度が低く、チラシの配布等も園で許可がおりず講座の集客に苦労しました。
④ ③をどのように乗り越えたか教えてください
同じ行政の男女共同参画センターがバックアップしてくれるようになりました。そこから、講師として地域の交流館や子育て支援センターから招かれるようになり、活動が飛躍的に広がりました。腰の重たいパパを、ママ達が無理やり申込み参加させるのが当時のよく見られる光景でした。
⑤ 今後の展望を教えてください
まずは『後進の育成』を第一に考えて既に動いています。当時のメンバーはほとんどが40代に入り、現在は20代30代のメンバーへバトンを繋いでいます。そして、この活動が地域に根ざした『持続可能な活動』であり続けるための仕組みを構築していきます。