主要経歴までの略歴
1980年 九州大学医学部卒業、九州大学小児科入局。ベルギー、ルーバン大学留学。九州大学小児科助手、講師。
1996年 みなみクリニック開設。鹿児島市・鹿児島県小児科医会長を歴任。
2023年 閉院後、やまびこ医療福祉センターに勤務。
取組を始めようと思ったきっかけは何ですか?
2006年ごろ、全国的に小児にヒブ髄膜炎や肺炎球菌髄膜炎が多発し、死亡や後遺症も見られ、子ども達にとって深刻な脅威であった。また発症が急で診断が難しく、小児科医にも負担が大きかった。海外で普及し始めたワクチン導入の必要性を強く感じた。
取組をどのように展開しましたか?
全国に先駆け、鹿児島大学小児科と県小児科医会で、小児細菌性髄膜炎の調査「Kagoshima Study」開始。鹿児島市に働きかけ任意接種のヒブワクチン補助を日本で初めて実現。2008年12月の発売直後から接種を広く推進。その後の全国的な定期接種の先駆けとなる。
今後の展望を教えてください
「Kagoshima Study」の髄膜炎ワクチン効果を学会などで発表。さらに重症胃腸炎のロタウイルス感染症の調査やワクチン補助を実現。ヒブ、肺炎球菌、ロタワクチンの全国的な定期接種化に貢献。今後は広報活動を通じ接種率維持に努め、発達障害診療にも力を注ぎたい。