主要経歴までの略歴
1989年助産師となり京都大学医学部附属病院産科分娩部で勤務。
その後、京都大学医療技術短期大学部、名古屋市立大学、愛知県医師会、椙山女学園大学、奈良学園大学で看護師・助産師の養成と、周産期の母子のケアや思春期の健康支援、親準備性に関する研究や実践に従事。
取組を始めようと思ったきっかけは何ですか?
助産師になり不妊治療を受けて妊娠・出産された女性をケアさせていただく中で、当時まだ明らかにされていなかった心理的に「母親になる」ことに関心をもち、助産師としてどのように関われば良いのか、なにかできるのかと思ったことがきっかけです。
取組をどのように展開しましたか?
生育歴の中での親子関係や思春期までの発達や心理が親準備性に影響していること、親になる前の心理状態が産後のメンタルヘルスに影響することなど、親準備性研究で明らかになったことを発信するとともに、思春期の健康支援や子育て支援を連続線上で捉えて展開してきました。
今後の展望を教えてください
母親だけでなく父親も含めた親の産後のメンタルヘルスへの支援やどのようにすれば親準備性を育むことができるのかについて探究していきたいです。また、これらの視点をもって母子保健に貢献できる看護職の育成に努めていきたいと思います。