主要経歴までの略歴
1982年 筑波大学医学専門学群卒業、同大学附属病院精神神経科入局
2008年 順天堂大学精神行動科学教授、2021年同大越谷病院院長
2018年 日本周産期メンタルヘルス学会理事長
2020年 日本精神神経学会、日本産科婦人科学会協働周産期メンタルガイド作成委員会委員長
取組を始めようと思ったきっかけは何ですか?
以前より国内の精神医療では周産期メンタルヘルスへの関心が乏しく、多くの精神科医がこの分野で適切な対応が困難であった。一方、妊孕性を有する女性世代で向精神薬を服用する割合が高まっており、周産期メンタルヘルスの向上が重要であると考えるようになった。
取組をどのように展開しましたか?
成育医療研究センター「妊娠と薬情報センター」による全国拠点病院作りの研修会に講師として活動。周産期メンタルヘルス研究会に参加し2014年に学会化して18年に理事長を務めた。日本家族計画協会主催の講演を始め全国を講演してこの分野の啓発に努力してきた。
今後の展望を教えてください
周産期メンタルヘルスに携わる精神科医、産婦人科医、助産師、薬剤師を対象に講演活動を続け、地域の周産期メンタルヘルス研究会作りにも参画する。産婦人科医会の妊産婦死亡症例検討会で自殺症例を検討し、また地域の産後うつ病女性の診察活動と通して自殺予防対策を考えていく。