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こども家庭庁

マタニティマーク10周年記念

子育て中のママが経験した妊娠期の出来事や、将来、妊娠してマタニティマークを身につける未来のママに向けた応援メッセージなどを伺いました。

一人目のお兄ちゃんを産んだときよりも、二人目の出産のときのほうが、まわりの方々の配慮を受けてマークが普及していることを実感しました。

妊娠初期の頃は、あえて自分から妊婦であることを言いづらいし、まだお腹も大きくなくて気付いてもらえないので、マークを付けていました。マークが小さくて気付いてもらえないことがあったので、もっと大きいマークをつければよかったと思いました。

ヘビースモーカーの親戚が、身につけているマークにさりげなく気付いてくれて、私と一緒にいる間は、配慮してくれたことが、とてもうれしかったです。

タバコといえば、コンビニ前の喫煙所でタバコを吸おうとした人が、配慮してくださって吸うのを止めてくれました。見ず知らずの方でしたが、気遣ってもらえたと思い、その気持ちがとてもありがたく感じました。

電車で遠い位置に座っている方が、わざわざ私のところまで駆け寄って来られ、座席を譲ってくれました。あんな遠くからマークに気づいてもらえるとは、とても驚きました。

通勤時、つわりがひどいときに、座席をゆずってもらいました。あのときは、本当につらかったけど、そんな時こそ人の気遣いや優しさが、とても身にしみました。今度は私がマークを身につけている方に、配慮できるようにしたいと思いました。

たくさんの人に「いま何ヶ月ですか?」と、声をかけてもらえるだけで、うれしい気持ちになりました。若い方から、お年寄りまでいろいろな世代の方に励まされました。

ときには配慮してもらえないこともありますが、それでも身につけてほしいです。優しくしてもらえることが、たくさんありますので。

未来のママさん!何かあってからでは遅いです。マタニティマークをつけることは、お腹の赤ちゃんを守ること。まわりの方々のやさしさに感謝しながら、マタニティライフを楽しんでくださいね。

マークを身につけていることによって、まわりの人だけでなく、自分自身も妊娠していることを再認識して、お腹の赤ちゃんを守ろうという気持ちになります。未来のママさん、がんばってくださいね。

「リトル・ママフェスタ東京2017春」のイベントにて、マタニティマーク意識調査を行いました。

◆調査期間
平成29年3月8日(水)~9日(木)
◆回答者
リトル・ママフェスタ東京2017春」に来場された妊娠中・子育て中の方
◆有効回答数
770件
問1.マタニティマークをつけたことがありますか?

YES 93% NO 7%

問1で「ある」と回答した方は、どのようなときにつけていましたか?
毎日 61%
通勤中 24%
妊娠初期~中期のみ 12%
その他 3%
問4:夫はマタニティマークを知っていましたか?
その他 3%
その他 3%
その他 3%
その他 3%
問3:マタニティマークをつけていたことで配慮してもらえましたか?

YES 87% NO 13%

問4:どのような時に配慮してもらえましたか?(複数回答可)
電車・バスに乗ったとき 56%
飲食店で食事をしたとき 11%
ショッピングセンターなどで買い物をしているとき 8%
ホテルや旅館で宿泊したとき 7%
道端(階段、坂道、横断歩道など)を歩いているとき 6%
市役所や公共施設を訪れたとき 4%
保育所・幼稚園・学校・児童館など教育機関 3%
タクシーに乗ったとき 2%
銀行や郵便局など金融機関を訪れたとき 2%
その他 1%
問5:どのように配慮してもらえましたか?(複数回答可)
席をゆずってもらった 63%
体調を気遣う声をかけてもらった 15%
荷物を持ってもらった 9%
並んでいる順番をゆずってもらった 7%
あらかじめ座席を用意してもらった 6%
の他 1%
問6:まわりの人に配慮されて、うれしかった出来事は?

・妊娠初期は気づかれないことが多いので、座席を譲っていただきうれしかったです。
・レストランでクッションを用意してもらいました。
・幼い女の子にトイレの順番をゆずってもらいました。
・お腹が苦しくならないように、広い座席に案内してもらいました。
・私のために、わざわざ席を取って待っていてくれました。
・飲食店で、喫煙スペースから離れた座席を案内してもらいました。
・カラオケ店に行った際、フロント近くで階段や移動が少ない部屋を提供してもらいました。
・やさしくしてもらうことが多くうれしかったです。
・「何ヶ月?」「お腹が大きくてたいへんね、がんばって!」など、声をかけてくれる人が多かったです。
・高校生が席をゆずってくれて、「元気な赤ちゃんを産んでください」と声をかけてくれました。

他、多数のエピソードをいただきました。

問7:マタニティマークを身につけている人が、外出先で受けられるとうれしいサービスはありますか?

・あらかじめ座席を確保してもらえるサービスがあるとうれしいです。
・飲食店でひざかけを貸し出してもらえるとありがたいです。
・優先的に禁煙席を案内してもらえるとうれしいです。
・のどが渇くので、水を提供してもらえるとうれしいです。
・レストランなどでソファ席や、移動しやすい座席に案内してもらえるとうれしいです。

自由回答の質問でしたが、「お腹が目立たない時期でも普段とは体調が違うので、座れる場所を提供してもらえるとありがたい」が最多のご意見となりました。

<アンケートのまとめ>

マタニティマークが「健やか親子21推進検討会」から誕生して10年が経過しました。今回の調査では、9割以上のママがマークを身につけたことがあり、首都圏における認知度は高いものと思われます。また、9割近くの方がマークを身につけたことにより何らかの配慮を受けたことがあることからも、妊婦を気遣う環境や雰囲気が醸成されてきたことがうかがえます。

妻の妊娠をきっかけに、マタニティマークの存在を知った夫が3割近くいることからも、妻に比べ夫の認知度は少し低いようです。配慮される場所は公共交通機関に限らず、飲食店、ショッピングセンター、ホテルや旅館など、一般的なサービスが提供される場所にも広がりをみせており、これからもお互いの気遣いやおもいやりにより、妊婦にやさしい社会づくりが推進されることを目指してまいります。

※座談会やアンケートは「リトル・ママフェスタ東京2017春」 で実施しました。ご協力ありがとうございました。